blog 歯周病が「全身の健康」に影響するって本当?
2025.08.22
こんにちは。矢巾町の歯医者、エストエストデンタルケア 院長の大森巧です。
「歯周病」と聞くと、お口の中だけの病気だと思っていませんか?実は、歯周病は心臓病や脳卒中、誤嚥性肺炎など、さまざまな全身疾患と関連があることが分かってきています。
中でも特に、歯周病と糖尿病は密接に関係しており、互いに悪影響を及ぼし合う「負のスパイラル」に陥るリスクが高いのです。
なぜ? 歯周病と糖尿病の「負のスパイラル」とは
歯周病が進行すると、歯ぐきの炎症が慢性的に続き、歯周病菌が作り出す毒素や炎症物質が血液を通じて全身に運ばれます。これらの物質が、インスリンの働きを妨げ、血糖値のコントロールを難しくさせてしまうのです。
一方、糖尿病になると、血糖値が高い状態が続くことで免疫力が低下し、歯周病菌が繁殖しやすくなります。その結果、歯周病の進行をさらに早めてしまうのです。
つまり、「歯周病が悪化すると糖尿病も悪化し、糖尿病が悪化すると歯周病も悪化する」という負の連鎖が起きてしまうのです。
この負のスパイラルを断ち切るためには、お口の健康と全身の健康、両方からアプローチしていくことが大切です。
歯周病を放置するリスクを避けるために
歯周病は「サイレントキラー」とも呼ばれ、初期の段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、以下のような症状は、歯周病のサインかもしれません。
- 歯ぐきから血が出る
- 口臭が気になる、口の中がネバつく
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯がグラグラする、歯ぐきが下がってきた
- 冷たいものが歯にしみる
もし、これらの症状に心当たりがある方は、早めに専門家の診察を受けることをおすすめします。
エストエストデンタルケアがご提案する
痛みに配慮した歯周病治療
「歯医者での治療は痛くて怖い」というお気持ち、とてもよく分かります。当院では、そんな患者様の不安に寄り添い、できるだけ痛くなく患者様に負担が少ないような治療を提案しています。
- 痛みの少ない治療を目指して
- 一人ひとりに合わせたパーソナルな治療
- 歯原性菌血症予防(歯周内科治療)
- 高度な専門治療
- 経験豊富な歯科衛生士チームによるサポート
当院では、レーザー治療を導入しており、出血や痛みを抑えながらの治療が可能です。また、治療の際には常に患者様の表情を伺いながら、痛みを最小限に抑えるよう配慮しています。
歯周病治療の第一歩は、お口の中の状態を正しく知ることから始まります。当院では、ほぼすべての患者様に位相差顕微鏡を用いて細菌検査を行います。お口の中にどんな種類の細菌がどれくらいいるのかを、患者様ご自身にも見ていただきながら、分かりやすくご説明します。 その上で、お一人おひとりの症状やご希望に合わせた治療プランをご提案します。
お薬を使って、体に負担をかけずに歯周病菌を減らす治療法です。
歯周外科手術や再生療法をはじめとした、進行してしまった歯周病に対しても専門的な治療が可能です。
当院には、10年以上経験のある歯科衛生士をはじめ、インプラント・歯周内科の認定を受けた歯科衛生士が多数在籍しています。専門性の高いチームが、質の高い治療とメンテナンスで、患者様の健康を支えます。
歯周病は、治療をして終わりではありません。ご自宅での毎日のケアと、プロによる定期的なメンテナンスを続けることで、健康な状態を長く保つことができます。
歯周病に関する不安や疑問は、どんな些細なことでも専門家である私たちにご相談ください。まずはお気軽に検診にお越しいただき、あなたのお悩みやご希望をじっくりお聞かせいただけませんか?
この記事は、エストエストデンタルケア 院長 大森 巧が監修しました。