prevention 大人のための予防歯科

当院の予防歯科にかける想い

当院の院長である大森が、予防歯科にかける想いを30秒でお話しています。
地域の皆さんもぜひ当院と一緒にお口の健康を守っていきましょう。

エストエストデンタルケアが提唱する本当の「予防歯科」

皆さんは「歯の価値」をご存じでしょうか?歯は一度削ると二度と完全に元には戻りません。また、一度抜いてしまうと二度と生えてきません。
「そんな大事な歯に値段なんて付けられない」というのが本当のところでしょう。強いて値段を付けるとすると、1本あたり約150万円の価値があると言われています。(過去にあった裁判の判例を元にしたデータです。)

一口に「予防歯科」と言っても、歯科医院によってその考え方や向き合い方は様々です。
ここでは、エストエストデンタルケアが考える「本当の予防歯科」とは何か、ご説明いたします。
お子さまの予防についてはこちらのページをご確認ください。

子どものための予防歯科

徹底的に根拠に基づいた予防歯科のご提供

一般的に、定期検診は3か月に1回と言われていますが、エストエストデンタルケアの考え方は違います。

口腔環境や歯磨き習慣、唾液の量や質などによって虫歯リスク、歯周病リスクは1人1人異なります。

エストエストデンタルケアでは1人1人の口腔環境を精密に検査して、エビデンスを元にリスク評価を行いどのようなケアが必要かを患者様と一緒に相談しながら定期検診のプロセスやタイミングを設計していきます。
ここまでやって初めて、「予防歯科を提供している」と胸を張って言えると当院は考えています。

定期検診に通う達成感を患者様と共有

これまで定期検診に通ってPMTCや指導を受けても、何が変わったのか、何を目標に頑張ればいいか分からず挫折した経験はありませんか?
実は、予防歯科には明確な指標があります。その一つが、ブラッシングが上手く出来ているかを調べるための口腔内清掃状態を示す指数(プラークコントロールレコード(PCR))です。
PCRを20%以下に保つと、虫歯の発生を抑制できると言われています。エストエストデンタルケアでは、PMTCやご自身の口腔ケアへのアドバイス、指導を行うことで常にPCR値を20%以下に保つことができるよう、患者様と一緒に予防ケアに取り組んでいます。

何よりもまず患者様の全身の健康のために

お口は全身の入口です。近年の研究では、お口の疾患、特に歯周病によりアルツハイマーや糖尿病、心疾患、動脈硬化、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産など全身への様々な悪影響を誘発する可能性が上がることが判明しています。

つまりお口の健康状態が悪化すると、全身の健康状態も悪化しやすくなるのです。

10代の方と60代の方では予防のために取り組むべき内容はまったく異なります。
ずっと健康でいるためには、「今」必要なケアだけではなく「これから」必要なケアも視野に入れながら、将来を見据えて各ライフステージにあわせた予防ケアが必要です。

悪くなってから治療するのではなく、悪くなる前に若いうちから口腔環境を正常に保つために、できるだけ早く我々予防のプロにご相談ください。

オーラルフレイルの予防

オーラルフレイルを予防するために必要なのは、何よりも「食べる」ことです。
食べること=お口の全体運動であり、舌およびお口の周囲筋の衰退を防ぎます。
当院では、若年層から高齢者まで、「食べることができる」ことを最重視し、各年代にあわせた予防プランをご提供しております。
オーラルフレイル状態になる最初の一歩は若いうちにできてしまう虫歯です。
だからこそ若年層の方も、「自分にはまだ関係ない」なんて思わずに、将来を見据えて今やるべき予防ケアに取り組んでいきましょう!

この3つをとにかく頑張りましょう!

残念ながら、患者様の口腔環境は放置していると悪くなる一方です。
ですが、「あれもこれも気をつけなきゃ!」と言われるとしんどくなって挫折してしまいますよね。
とにかく以下の3つだけ、頑張ってみてください。

  • 歯磨きを毎日頑張りましょう
  • 治療をしっかり最後まで終えましょう
  • 定期検診は必ず通いましょう

歯科医院で行う定期検診の流れ

1.精密検査

当院ではまず、口腔内の状態をしっかり検査させていただきます。
口腔環境は1人1人異なります。それぞれの口腔環境やリスク評価を充分に行うことで、それぞれに適した予防歯科のプロセスを設計します。
検査の流れとしては、一眼レフによる口腔内写真撮影、プラークの付着度チェック、歯周ポケット検査、デジタルレントゲン、ダイアグノデントペンという特殊な機器を用いた虫歯チェックになります。

また、任意ではございますが唾液検査も実施しております。お手頃な料金と短い時間で、唾液の質・量・細菌数をチェックすることができます。

2.歯磨き指導

歯磨き指導は、みなさんに均一の指導を行っているわけではありません。患者さん1人1人の歯並びや習慣、抱えているリスクを加味し、最適な歯みがきの方法、歯ブラシ・歯みがき剤の選び方をアドバイスします。正しい歯磨きの方法を身に付けなければ、毎日の歯磨きの努力が無駄になってしまいかねません。正しい方法を身につけ、むし歯、歯周病を防ぎましょう。

補助清掃用具の活用方法もアドバイスしていますので、ご不明な点があればご相談ください。

3.スケーリング

スケーラーという専用の器具を使って、歯石を取り除きます。
歯石とは、細菌と代謝物のかたまりである歯垢(プラーク)が硬化したもので、歯みがきでは除去できません。歯石は細菌の温床となり虫歯になりやすくなったり、口臭の原因となります。スケーリングを定期的に行い、清潔な口腔環境を保ちましょう!

4.PMTC

PMTCとは、通常の保険治療での歯石取りなどのクリーニングでは落ちないタバコのやにやお茶などの汚れ(ステイン)・バイオフィルムなどを、専用の機械を用いて徹底的にきれいに掃除する施術です。

定期的に受けることで口腔内のトラブル予防に有効とされています。

5.口腔機能低下症(オーラルフレイルへの治療・リハビリ)

口腔機能低下症の進行を食い止め、改善するために、口腔衛生状態を清潔に保つための理に―ニングや口腔リハビリテーションを実施します。
また生活習慣、生活環境についてもお伺いしたうえで、患者様ご本人やサポートをするご家族でも実施可能な日常生活における取り組みを指導させていただきます。
口腔機能低下症の患者様は栄養不足であったり普段の口腔清掃が不十分であることが多々あります。適切な口腔清掃指導、日々の食事において摂取することが望ましい食品や食形態の提案、食具や姿勢などの食事環境、食事方法についてアドバイスします。

口腔内精密検査のご案内

口腔内写真撮影

レントゲンでは写らない、歯肉や粘膜・歯の位置や形・傾き・詰め物の状態などを確認します。同時に、ダイアグノデントペンという最新機器を使い、細かな着色や分かりにくい場所の虫歯を高精度に発見します。

唾液検査

最新の唾液検査装置「SiLL-Ha(シルハ)」を用いて粘膜の質・量・細菌数を調べることにより、個々のリスクを知ることができます。「なぜ歯みがきしているのに、むし歯になるの?」と思うことはありませんか?むし歯の原因は、歯みがきだけではありません。他にも隠れているリスクがあり、それを調べるのに唾液検査を行います。

プラーク(歯垢)付着度チェック

むし歯や歯周病の原因となる、プラーク(歯垢)の付着度をチェックしていきます。

歯周ポケット検査

目もりのついた先の細い器具を使って、歯を歯肉の隙間の深さを測ります。1本1本の歯が健康であるか、歯周病になってきているかを確認します。

リスク診断のための問診

むし歯や歯周病のリスクは、生活習慣や歯みがき習慣、お口の中以外にも潜んでいます。問診させていただき、確認していくことで、今後予防をしていくために個人個人で何が必要なのか精査します。

デジタルレントゲン撮影

まずは大きなレントゲン写真でお口全体の様子をしっかりと把握します。問題のありそうな部分については根の先の病気・被せ物の適合具合・歯石やむし歯の有無・歯を支える骨の量などを確認し、口腔内をより正しい情報で精査していくためにさらに部分的なレントゲン撮影を行い、口腔内を細かく確認していきます。

口腔機能低下症の検査(65歳以上)

オーラルフレイルを予防、もしくはすでにオーラルフレイル状態の方のリハビリを行うために、65歳以上の方については口腔機能とお口の衛生状態の検査を行っております。
以下、検査項目の一例です。他にも、口腔乾燥状態、咬合力、嚥下機能などを検査します。

  1. 口腔衛生状態の検査
  2. 舌や唇の運動機能の検査
  3. 咀嚼機能の検査

検査終了

検査は以上となります。口腔内の状態によっては、検査内容の変更や、限られた検査のみ次回以降に行う場合もございます。ご不明な点等ございましたらお気軽にご質問ください。
検査終了時には必ず「お口の健康手帳」という紙をお渡ししています。ご自身でお口の今の状態を把握するために役立てていただけますと幸いです。予防を続けていくと、予防を始めた頃とのお口の状態の比較もできてモチベーションにも繋がります。

当院の予防で使用する機器のご紹介

ダイアグノデントペン

ダイアグノデントペン

細かな着色や分かりにくい場所の虫歯を、レーザー光線で調べます。
黒い=削るをなくし、出来るかぎり削らずに済むように(MI治療)導入した最新機器です。
目で見て虫歯の見えない歯でも、細かな溝の奥や、歯と歯の隣合わせに虫歯が隠れていることがあります。
レントゲン写真を撮っても診断出来ないような場合でも、高精度に虫歯を発見できます。
黒くなっているところが治療が必要かどうかを判断する時にも使用します。

位相差顕微鏡

位相差顕微鏡

通常の光学顕微鏡とは異なり、生物試料や透明な材料の微細な構造や厚さの変化を観察する際に有用です。位相差顕微鏡は、光の位相差を利用して透過光の強度や位相の違いを観察することで、試料内部の微小な構造や透明度の違いを明瞭に観察することができます。これにより、お口の細菌の状態をしっかりと把握して歯周病の状態を確認することができます。その細菌の状態により患者様ひとりひとりのリスク評価を行い、どのような処置が必要か、どのような歯磨きが必要かを患者様と一緒に相談していきます。

SiLL-Ha(唾液検査機)

SiLL-Ha(唾液検査機)

ご存知のようにむし歯や歯周病は細菌が原因で起こりますが、そのリスク、なりやすさは人それぞれ差があります。唾液検査装置「SiLL-Ha(シルハ)」では唾液からむし歯や歯周病のリスクを細かく分析することによって、それぞれの口腔環境にあった予防プログラムをつくることができます。
当院では、そんな予防歯科の第一歩ともいえる唾液検査をたったの5分でできる最新機器「SiLL-Ha(シルハ)」を導入しております。SiLL-Haでの検査結果は紙でお渡ししていますので、お口の細菌の状況を検査のたびにしっかりご確認いただくことができます。

なぜ予防が必要か?「予防のメリット」

虫歯や歯周病などのお口のトラブルを未然に防げます

定期検診では、衛生士によるスケーリングやPMTCの他に、ブラッシングが上手にできているかの確認や指導も行います。これを続けていただくことでセルフケアが上手になり、定期検診だけでは抑制するのが難しい虫歯、歯周病を防げるようになります。

例えば定期検診に2か月に一回通っていただいたとしても、年間365日のうち6日だけです。
虫歯や歯周病を防ぐためには、むしろ残りの359日のセルフケアが重要です。
正しい方法でセルフケアができるように、口腔ケアのプロである歯科衛生士が丁寧にサポートさせていただきます。

お口の痛み、治療費用などの負担を軽減することができます

お口の疾患が重症化すると痛みを伴うケースが大部分です。また、その治療にも痛みが伴うでしょう。重症になる前に疾患部分を見付けることができれば、治療費や疾患の痛み、治療の痛みの負担が少なくて済みます。
定期検診に通っている方とそうでない方は、お口にかかる生涯治療費に300万程差が出てくると言われています。
また、上でお伝えしたように、お口の疾患は全身の重大な疾患に繋がり、その治療費や治療中のストレスなどの負担は莫大なものになります。
そうなる前に、定期的に検診を行い健康な状態を保ちましょう。

お家でできる予防ケア

毎日の歯磨き

虫歯、歯周病予防のためにはまずは何よりも毎日しっかりと歯磨きを行うことが重要です。
ご自身にあった歯ブラシを使い、正しい方法での歯磨きを心がけてください。
定期検診にお越しいただいた際にはブラッシングの方法が正しいのか、歯ブラシはそれでいいのかなどアドバイスをさせていただきます。
歯ブラシは基本的には月に1回新しいものへの交換を推奨しています。

歯磨き剤はフッ素配合のものを

歯みがき剤の中には歯質を強化して、むし歯の発生や進行を防ぐ働きを持つ「フッ素」が配合されたものがたくさんあります。毎日使用することで、歯みがきによる予防効果を高めてくれます。

歯間ブラシ・デンタルフロスで歯の間の汚れを除去

歯磨きだけでは歯と歯の間の隙間に詰まった細かい汚れは除去できません。
歯ブラシが届きにくい隙間には歯間ブラシやデンタルフロスが有効です。

デンタルリンスで菌の発生を抑制

どれだけ綺麗に歯磨きしても、就寝中には菌が繁殖してしまいます。
歯磨きの仕上げに、就寝中の口内を殺菌するデンタルリンスも活用しましょう。
また、研磨剤無配合のフッ素ジェルも併用していただくと効果的です。

生活習慣

タバコや日常的に飲む甘い飲み物、間食、寝る直前の食事は予防の天敵です。
予防の観点から見ると完全にNGなのですが、これを我慢してストレスになりすぎるのも良くありません。定期検診の際に歯科衛生士と相談して無理のない計画を一緒に立てていきましょう。

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